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伊勢守の旧主長野氏の居城・箕輪城
(群馬県高崎市)

新陰疋田流
事理の会

伝承流儀

■ 新陰流兵法 疋田伝 (肥後新陰流剣術)

 熊本藩における5つの新陰流(疋田伝)師範家の筆頭、和田家の系統の剣術です。新陰流流祖・上泉伊勢守の甥で高弟の疋田豊五郎(1537?~1600年代?)の剣術を伝えています。当会の肥後新陰流は第16代・相川学から第18代・山本篤を経て主催者へと伝承されたものです。

 小太刀「八組」は首座流(念流)の流れを汲むものです。ちなみに「肥後新陰流」「疋田新陰流」等は他伝の新陰流と区別するために便宜上使われる名称であり、本来の正式な流儀名は単に「新陰流」もしくは「新陰之流」となります。

【内容】

表: 組太刀(猿飛)6本、小太刀(八組)4本

裏: 三学4本

奥意(位詰)、中極意(天狗書)、目付

■ 疋田流鎗術

 鳥取藩に伝来した疋田豊五郎を元祖とする槍術です。実質的には2世・猪多伊折佐 (?~1633) が体系を整理・構築しました。当会の疋田流は5世・滝川儀左衛門(軍右衛門)を経る系統で、明治以降、兵庫県香住の堀川家に伝来したものです。近年の系譜は堀川泉優(師範家15世)- 高島将樹(同16世)- 当会主催者(同17世)となります。

 別名を「疋田流五具足」ともいい、素鑓・十文字鑓・鍵鑓・長刀(薙刀)・太刀(対鑓)の5種類の武器術から成り立っています。中でも素鑓を根幹とし、新陰流の理合に則って技法が組み立てられています。

【内容】

定中、強弱、諸学集ほか

■ 外物(とのもの)
 堀川家伝来の小具足、大太刀等を段階に応じて稽古します。
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